2025年8月27日に正式オープンを控えた伊賀流忍者体験施設。
少し前に金額について議論が巻き起こっていたが、無事正式オープンが決まったようだ。
現在求人サイトや広告などで、インストラクターや料理人のスタッフを募集しているようです。気になる方はチェックしてみては。
では、さっそく本題に入ろうと思う。
伊賀や甲賀の忍術には数多くの流派が存在します。
江戸時代前期、その膨大な知識と技を一冊にまとめたのが、忍術書『万川集海(まんせんしゅうかい・ばんせんしゅうかい)』です。
この書には、戦術や知略だけでなく、天文・薬学・忍具の知識まで網羅。
中でも大切とされているのが「正心(せいしん)」――忍術を私利私欲のために使わず、世の中を良くするためにのみ用いるという心構えです。忍びは功績を誇らず、影の存在として義を貫き、歴史の裏で武将たちを支えました。
そんな『万川集海』の精神をテーマにした伊賀流忍者体験施設が誕生します。
忍者の世界を「遊ぶ」「学ぶ」「食べる」など、多角的な視点から体験できる施設になっているとのことです。
軽い忍者体験ではなく、本格的に忍者の世界に入り込める没入型の忍者体験施設になっています。実際の忍者がどのような活動をしていたのかを学びながら、その技術を体感できるのが大きな魅力です。
さらに、歴史上に実在した数多くの忍術の中から好きなものを選び、施設内で実際にその忍術を駆使しながら進んでいくことが可能。まさに忍術体験と呼ぶにふさわしい内容で、忍者ファンや歴史好きにはたまらない体験が待っています。
次はその忍者体験について更に深掘りしていきましょう。
まだ施設内部にどういった仕掛けがあるのかなど詳しい情報は明かされていませんが、主に2つのルートがあるようです。
伊賀忍者体験:知識編『魔堅窟巡り』コース
万川集海入門、魔堅窟巡りのミッション
忍びが暗躍する地底洞窟へ潜入せよ!
音声ガイドを聞きながら、忍術書『万川集海』が説く、忍びの教えを学ぶコース
(所要時間:約15分~20分)
(人数:1枠・6名まで)
(料金:一般・大学生 2,000円、中学生以下1,500円)
(伊賀に住んでいる方は特別料金で体験可能:一般・大学生1,700円、中学生以下1,200円)
(障がい者割:一般・大学生1,400円、中学生以下1,000円)
伊賀忍者体験:実践編『忍修殿』コース
忍術鍛錬場、忍修殿ミッション
忍びの装束に身を包み、45種の忍術から伊賀流忍者の真髄を多角的に体験!
(所要時間:2時間(着替え時間込み))
(人数:1枠・6名まで)
(料金:一般・大学生6,000円、中学生以下4,500円)
(伊賀に住んでいる方は特別料金で体験可能;一般・大学生5,000円、中学生以下3,500円)
(障がい者割:一般・大学生4,200円、中学生以下2,900円)
イラストから察するに、知識編ではそのままの服装で入場し、ヘルメットを着けて洞窟を探検。忍者の歴史や背景を学びながら進むことができます。
続く実践編では、忍者の衣装に身を包み、なんと45種類もの忍術を駆使して洞窟内を攻略。まるで本物の忍者になったかのような臨場感を味わえる、迫力満点の忍術体験が楽しめるようです。
宿泊部屋やサウナ、忍者レストラン、お土産屋がある模様
求人情報やニュースなどの情報によりますと、宿泊可能な部屋やサウナ、更に忍者レストランといった飲食可能なスペースのほかに、忍者関連グッズが売っているお土産ショップもあるみたいです。
この辺りの情報はまだ明らかになっていないので、分かり次第追記していきます。
忍者体験施設は予約制とのこと。(予約無しでいきなり体験施設に行って入れるのかは不明)
下記の公式ホームページから簡単に予約することができます。
忍者体験では、ヘルメットを装着して暗い洞窟内を進み、勾配のある細い道を通ります。
そのため、安全確保のために以下の条件に該当する方は参加できません。
- 補助器具を使用している方(車椅子、松葉杖、ベビーカーなど)
- 未就学児
- 身長110cm未満の方(小学生は中学生以上の同伴が必要)
- 心身に重度の障害や病気をお持ちの方
- 一人で歩行が困難な方
- 体調が万全でない方
- 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
- 極端に暗所や閉所が苦手な方
- 飲酒をしている方
- 危険物や演出を妨げる物を持ち込む方
- スタッフの指示に従わない、または他の来場者に迷惑をかける行為をする方
こうした安全基準が設けられているため、参加前に必ず確認しておくと安心です。
特に洞窟内は暗く狭いため、本格的な忍者修行さながらの臨場感が味わえますが、その分注意点も多くなっています。
伊賀忍者体験施設は、「〒518-0873 三重県伊賀市上野丸之内29」にあります。
上野市駅から徒歩5分くらいの場所に位置しています。
グーグルマップで見るとただの空き地に見えますが、現在は成瀬平馬家長屋門という歴史的な問の奥に4階建ての近代的な建物が立っています。大きな門の奥にあって外観の忍者っぽさはゼロなので少しわかりづらいかも?
似た施設として『伊賀流忍者博物館』がありますが、『伊賀忍者体験施設』とは別の施設となりますのでご注意ください。
伊賀忍者体験施設は、これまでの子ども向けの忍者体験とは一線を画します。舞台となるのは「魔堅窟(まかたくつ)」と呼ばれる洞窟空間。そこでは、まるで忍者の隠れ里に迷い込んだかのような圧倒的な臨場感と、超本格的な伊賀忍者修行を体感できます。
さらに「忍修殿」では、実際に忍者が身に纏っていた衣装に着替え、完全な伊賀忍者になりきって洞窟探検に挑戦。暗闇、勾配、狭い道――五感を刺激するリアルな環境が、まるで戦国時代にタイムスリップしたかのような没入感を生み出します。
家族連れはもちろん、カップルや友達同士でも盛り上がれるのが魅力。2時間で6,000円とやや高めですが、日本全国でもここでしか味わえない唯一無二の忍術体験が待っています。
本気で忍者の世界に飛び込みたいなら、この施設は間違いなく外せません。あなたも伊賀の地で、歴史を動かした忍びたちの足跡を辿ってみませんか?